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歯磨きは虫歯予防に効果的なのか? 最適な頻度とは?

虫歯予防

歯磨きはだれでもやっているありふれたケアですが、そもそもなぜ歯磨きは虫歯に有効なのでしょうか。役立つのは知っているけど、本当に効果があるのか分からないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

歯磨きは歯や歯茎の健康を守るためには欠かせないケアです。しかし、正しいやり方で行わないと意味がありません。歯磨きが虫歯予防になぜ効果があるのかを解説しつつ、最適な頻度や正しいやり方をご紹介します。

 

人が歯を失う原因の85%が虫歯

人が歯を失う原因のうち、42%が歯周病で残り58%が虫歯です。また、歯が割れたり折れたりする原因の11%も、虫歯が占めています。このことから、人が歯を失う原因のほとんどが虫歯であるといえます。

歯を失わないようにするには、虫歯が発生する原因を少しでも抑えなくてはなりません。デンタルケアで虫歯対策が重要になるのは、このためです。

・歯がなくなるとどうなるの?

現在は歯がなくなっても入れ歯やインプラントなどを使えば、自前の歯と同じようにご飯を食べることができます。歯がなくなっても、適切な処理をすれば問題ないのではと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実際はそうはいきません。厚生労働省が行ったセミナーの資料である「口からはじめる生活習慣予防」では、噛める自分の歯が10本以上ある人は、ない人に比べて15年後生存率が、男性は約2倍・女性は約1.5倍も多かったという結果が記載されています。

歯を失う原因の大部分が虫歯であることを考えると、虫歯のない歯を守るのは口腔内の健康だけでなく、寿命そのものにも影響があるといえるでしょう。

現在は、多くの人が口腔内を健康に保つことの大切さを理解しています。そのため、昔に比べて虫歯や歯周病にかかる人も少なくなりました。虫歯と同じく歯を失う原因である歯周病の患者も年々減少しています。

これは子どもも例外ではありません。平成元年の虫歯にかかった子供の割合を比べると、現在はその4分の1ほどに減っています。このような結果は、保護者がデンタルケアの重要性を理解し、指導しないと実現しません。子どもの歯に発生する疾患の推移からも、デンタルケアが重要視されていることが分かります。

歯磨きの割合と頻度

多くの人が実践している歯磨きですが、実際はどれくらいの人が行っているのでしょうか。

厚生労働省が行った「平成28年歯科疾患実態調査結果」の概要によれば、1日1回以上歯を磨く人は95.3%と、ほぼ全員に近い方が毎日歯磨きをしていると答えています。昭和44年には同じ割合が80%、平成11年には95%に入っていることを考えると、歯磨きの習慣はかなり早い段階から広まっているといえるでしょう。

・一般的な歯磨きの頻度と理想の回数

毎日歯磨きしている人はほとんどですが、その頻度はどれくらいなのでしょうか。これも先ほどと同じ資料に掲載されています。

毎日歯を磨いている方のうち、49.8%の人は1日2回歯磨きをしていると回答しています。3回以上している人の割合は、27.3%です。毎日歯を磨く人の半数が、2回以上磨いているわけです。

ちなみに、1日1回しか歯を磨かない人は、18.3%と3回以上磨く人たちよりも少なく、多くの人が1日に複数回歯を磨いているといえます。

これまでの結果を踏まえると、歯磨きが虫歯や歯周病予防に有効であることが、多くの人に素早く広まっていったことが分かります。歯磨きが虫歯予防に効果がない、または効果が期待できるほど有効でなかったのなら、このような結果は出なかったでしょう。

これまでの内容から、歯磨きは虫歯予防において効果的であり、デンタルケアの重要な部分を担っているケアであるといえます。

理想的な歯磨きの回数は5回

歯の健康を守るのに有効な歯磨きですが、2回以上実施している人は少ないです。また、2回以上歯を磨いていても、虫歯や歯周病になる方もいます。歯磨きは何回やれば予防効果を得られるのでしょうか。

歯磨きの回数は、理想は1日5回といわれています。タイミングは以下のとおりです。

①朝起きたとき
②朝食の後
③昼食の後
④夕食の後
⑤夜寝る前

人間の口腔内は、起床後が一番汚い状態です。このまま朝食を取ってしまうと、口内の菌などを食べ物と一緒に体内へ送り込んでしまいます。朝食の前には必ず歯を磨きましょう。

また、虫歯や歯周病の原因菌は、口内に残った食べかすをエサに繁殖します。歯の健康を守るには、食べかすをこまめに除去することが大切です。毎日の食事の後はもちろん、間食の後も歯を磨きましょう。

就寝前の歯磨きは、就寝時に繁殖する菌を減らすために行います。人間の唾液には殺菌効果があり、起きている間は唾液により口内の菌はある程度殺菌されています。しかし、就寝時は唾液の分泌が減少するため、殺菌効果が低下してしまうのです。

就寝前に歯磨きをして原因菌を減らすことで、唾液が少なくても虫歯や歯周病の影響を防ぐことができます。

歯磨きをすべきタイミングは、どれも虫歯菌の影響を受けやすいときです。このことから、歯磨きは、原因菌に繁殖のチャンスを与えないようにする役割があるといえます。

正しい歯磨きのやり方

歯磨きはただ行えば虫歯や歯周病を予防できるわけではありません。間違ったやり方で歯磨きをしていると、効果が半減します。まれに「歯磨きをしているのに虫歯になった」という方がいるのは、このためです。

歯の健康を維持するためにも、正しいやり方を身に付けましょう。

歯磨きをするときは、歯ブラシを鉛筆と同じように持ちます。これにより、軽い力で細かく動かすことができます。歯ブラシに余計な力がかかると、歯肉を傷付けてしまいます。

軽い力で細かく動かすのが、歯磨きのコツです。

歯ブラシを動かすときは、歯の形や歯並びに応じて一本ずつ丁寧に磨きます。歯ブラシを45~90度の角度で当て、細かく動かして磨いてください。磨きにくい部分は歯ブラシの面や角を活用しましょう。

奥歯…歯ブラシの先
前歯などの中央部…歯ブラシの脇
歯の内側…歯ブラシのかかと部分

磨きにくいところも、歯ブラシの面や角を使えばきれいに磨けます。また、以下のポイントは磨き残しが多く、虫歯や歯周病が発生しやすい場所です。ほかの場所より念入りに磨きましょう。

歯と歯の隙間
噛み合わせ面の溝
歯と歯肉の境目

歯磨きの効果を助ける道具

歯磨きは正しいやり方で行えば歯ブラシ単体でも十分効果がありますが、完全ではありません。より効果を高めたいなら、歯磨き粉やデンタルフロスを活用しましょう。

歯磨き粉の中には、虫歯を予防するフッ素化合物が配合されたものや、歯周病予防効果のある製品が販売されています。歯ブラシとともにつかえば、歯磨きの効果をより高めてくれるでしょう。

また、デンタルフロスを使えば、歯ブラシでは届かない歯の隙間に挟まったプラークを取り除けます。使い方にコツがいるため、最初は持ち手のついたホルダータイプを活用しましょう。歯磨きの前に行っておくと、効率よくプラークや汚れを除去できます。

歯科でできる虫歯対策

虫歯や歯周病対策をより万全に行いたいなら、歯科の力も借りましょう。ハートデンタルクリニック桜新町駅前歯科矯正歯科では、予防歯科にて以下の処置を実施しています。

・歯科検診
・歯科医師や歯科衛生士による本格的なクリーニング
・フッ素塗布
・ブラッシング指導やアドバイス

定期的に歯科検診や本格的なクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病の予防効果が期待できます。トラブルの兆候があればすぐに治療できるため、安心です。また、口腔環境に合わせた磨き方の指導なども実施しています。

まとめ

歯磨きは虫歯や歯周病予防において欠かせないケアです。正しいやり方でこまめに実施すれば、年をとっても健康な歯を維持できます。歯ブラシだけでなく、歯磨き粉やデンタルフロスも活用すれば、より効果的です。

とはいえ、家庭でできる虫歯・歯周病対策には限りがあります。虫歯や歯周病のリスクを少しでも減らしたいなら、専門家による検診や治療・指導もご検討ください。

ハートデンタルクリニック桜新町駅前歯科矯正歯科では、歯磨きの指導などを請け負っています。もちろん、歯磨きの指導以外にも、さまざまなお悩みや不安点にお答えできます。歯・口の心配事がありましたら、お気軽にハートデンタルクリニック桜新町駅前歯科矯正歯科にご相談ください。

 


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